離島の水生甲虫文献

最近、情報がたくさん出ていることと、見た文献もすぐ忘れてしまうので、書き残しておく必要に迫られている。もちろん、このメモを書いたこと自体を忘れる可能性が高いのだが。。。

国後島

S.K.Ryndevich, A.A.Prokin, K.V.Makarov, Yu.N.Sundukov (2021) The beetles of the families Helophoridae, Georissidae, Hydrophilidae, Hydraenidae, and Elmidae (Insecta: Coleoptera) of Kunashir Island and the Lesser Kurils. Journal of Asia-Pacific Biodiversity. Available online 29 June 2021 ホソガムシ科・マルドロムシ科・ガムシ科・ダルマガムシ科・ヒメドロムシ科


利尻島礼文島

利尻島におけるゲンゴロウCybister japonicus(コウチュウ目:ゲンゴロウ科)の初記録 The First Record of the Diving Beetle Cybister japonicus (Coleoptera: Dytiscidae) in Rishiri Island, Northern Hokkaido, Japan
利尻研究,(34): 37-39 Rishiri Studies, (34): 37-39

http://www.town.rishiri.hokkaido.jp/rishiri/secure/1098/3408.pdf

「利尻研究」の目次は全部確認できていない。他にもある?

http://www.town.rishiri.hokkaido.jp/rishiri/1143.htm

 

佐渡

帆苅信夫・富樫繁春・本間善治(1994)新潟県産水生昆虫と所載文献目録の総括.越佐昆虫同好会特別報告, (2): 419-453.

この文献から、佐渡陸水昆虫の文献を辿ることができる。

中島 淳(2018)佐渡島で採集したヒメドロムシ.さやばね ニューシリーズ , (29): 57.

 

隠岐

林 成多・門脇久志(2019)隠岐諸島産昆虫類の種数調査.ホシザキグリーン財団研究報告特別号 第23号: 1―76.

目録なので、個々の記録はそれぞれ引用文献を確認する。

 

対馬

そろそろ対馬の水生甲虫のまとめが欲しいところ。個別の文献にあたる必要あり。

図説日本のゲンゴロウの分布表には「対馬」がある。

タイリクシジミガムシやウスリーマメゲンゴロウ、オウシュウチビゲンゴロウの記録が相次いで報告されている。

松尾照男・深川元太郎(2016)長崎県のコガシラミズムシ科について.長崎県生物学会誌, (78): 49-57.

林 成多(2019)長崎県対馬における流水性甲虫類調査(2018 年).ホシザキグリーン財団研究報告 第2号: 85-98.

吉富博之 (1996) 対馬のドロムシ. 甲虫ニュース, (115): 9.

Jäch, M. A. and J. A. Díaz (2012) Descriptions of six new species of Hydraena s.str. Kugelann from Japan ( Coleoptera: Hydraenidae). Koleopterologische Rundschau, 82: 115−136.

Okada, R. (2021) First record of Hydroglyphus geminus (Coleoptera, Dytiscidae) from Japan. Elytra, New Series, 11: 187–188.

三宅 武(2020)日本初記録のゲンゴロウPlatambus ussuriensis (Nilsson).さやばねニューシリーズ,37: 44-45.

上手雄貴 ・林 成多(2018)日本初記録の流水性シジミガムシ亜属の一種.さやばねニューシリーズ,32: 32-34./タイリクシジミガムシLaccobius (Laccobius) binotatus Orchymont, 1934(日本初記録)

 

●瀬戸内海の島嶼

藤本博文(2007)香川県島嶼別甲虫類分布表.ヘりぐろ, (28): 55-85.

以降、追加記録が公表されている。 

出嶋利明(2010)豊島で採集された昆虫のリスト,へりぐろ(31):39-49.
藤本博文(2016)丸亀市島嶼部の甲虫類の追加記録,へりぐろ(37):1-6.

(追記しました。ご教示感謝。)

森 正人(2020)香川県小豆島におけるヤギマルケシゲンゴロウの記録.月刊むし,587:38-40.

 

琉球列島

中島 淳(2018)九州・沖縄地方のヒメドロムシ相.昆虫と自然,53(8): 13-16.

ヒメドロムシ科の分布表

 

西表島

北野ほか(2020)西表島における水生コウチュウ目の文献記録
Records of aquatic Coleoptera from Iriomote Island in the literature

ResearchmapでPDF入手可能

 

以下、雑誌ごとの文献

◆さやばねニューシリーズ

No.39

上手雄貴:伊平屋島におけるミナミチビマルガムシの記録

上手雄貴・上手奈美:対馬におけるミユキシジミガムシの記録

No.38

嶋本習介・小島弘昭・長野宏紀:薩摩黒島からの水生甲虫5 種の記録

No.36

上手雄貴・青柳 克・上手奈美:阿嘉島および慶留間島で採集した水生甲虫類

佐野真吾・山田陽治:伊豆大島で初記録された水生甲虫5種

脇村涼太郎・藤本博文:香川県小豆島におけるクロサワツブミズムシの記録

No.34

上手雄貴:対馬におけるマルチビガムシの記録

No.32

上手雄貴・青柳克:座間味島で採集した水生甲虫類

No.29

司村宜祥:久米島から水生甲虫2種を記録

No.26

上手雄貴・上手奈美・中島淳・森井隆文:種子島で採集した流水性甲虫類

No.20

北野 忠:伊豆大島で採集された水生甲虫3種

No.16

吉富博之:伊豆諸島の水生甲虫類

No.9

亀澤 洋・野村周平伊豆大島からムナビロツヤドロムシを記録

No.7

上手雄貴・緒方健・吉富博之:対馬におけるコガシラミズムシ科4種の記録

 

琉球の昆虫

No.44

青柳克:伊良部島の水生半翅類・水生甲虫類
青柳克:宮古島の水生半翅類・水生甲虫類 

No.43

青柳克:宮城島(うるま市)の水生昆虫類(トンボ・カメムシ・コウチュウ)

No.37

青柳克:座間味島の水生昆虫(トンボ・カメムシ・コウチュウ)
青柳克:渡名喜島の水生昆虫(トンボ・カメムシ・コウチュウ)

 

◆鹿児島県立博物館研究報告

http://www.pref.kagoshima.jp/bc05/hakubutsukan/shien/bulletine31-40.html

No.40

中峯敦子・中峯浩司:種子島における水生昆虫の記録(2020)

No.39

金井 賢一・守山 泰司・中峯 敦子:トカラ列島口之島・中之島・悪石島・宝島の昆虫(2019)

No.38

金井 賢一 ・守山 泰司 ・小宮 裕生:トカラ列島口之島・悪石島の昆虫(2018 年)

 

◉情報源

日本産真正水生昆虫リスト

List of Aquatic Coleoptera and Hemiptera of Japan

http://kuromushiya.com/mlist/mlist.html

 

渡部晃平, 2021. 日本産ゲンゴロウ上科の国内分布一覧表.

昆虫文献 六本脚(学会誌や同好会誌の目次が有用)

kochugakkai.sakura.ne.jp