川に行く予定だったが,雨で中止になった.

コルリの内袋に基づく再分類の論文が出た.種の境界が今後,議論になるだろう.形態・分子の解析結果に基づいてシンポをやったら,大いに盛り上がるのではないだろうか(コーディネートは大変そうだが).今後,膜質内袋に基づく再分類はいろいろな分類群で行われることになるはずで,議論の推移を見守りたい.
個人的には内袋の形状は種や亜種の細分に用いるより,種の標徴となる安定した形質の抽出に目を向けた方がいいと思う.地理的変異の大きな種を細分すればきりがなく,どこに境界をおくかは主観の入り込む余地が大いにある.進化的にどのような意味があるのか,十分に検討する必要もある.亜種は種以上に定義のあいまいなタクソンだ.地域個体群でも特徴があれば亜種になってしまう.コンセンサスが得られるかどうかは別の問題だが....膜質内袋が他種・他亜種との交雑を防ぐのにどのくらい役立っているかという検討も必要だろう.

化石の論文を一本投稿した.もう一本はまだ図もできていない.