(ヒメドロムシ)

Hayashi, M. (2009) Description of larva of Dryopomorphus yaku Yoshitomi et Sato with distributional and ecological notes on the Japanese members of the genus Dryopomorphus Hinton (Coleoptera: Elmidae). Entomological Review of Japan, 64(1): 41-50./ヤクハバビロドロムシ幼虫の記載。

上記論文の写真はSEMではなくアルコール液浸標本を光学顕微鏡で撮影したもの。微小でかつ光を透過するものしか撮影できないが、乾燥をしないので標本が変形しないという利点がある。難点は透過像となるため、レントゲン写真的な画像になることと、SEMほどのコントラストは得られないことがある。方法は以下の通り:液浸標本をスライドガラスにのせてカバーグラスをおく。焦点をずらしながら10-30枚写真撮影。焦点合成ソフトを用いて画像を合成。フォトショップで白黒画像に変換、白黒反転、コントラストを高くする。以上。撮影そのものは簡単だが、拡大写真は表面のゴミが目立つので、KOHと超音波洗浄で適宜クリーニングが必要。ヒメドロ幼虫の場合、超音波洗浄はしすぎると口器のパーツが吹き飛んでしまう。