(図鑑)

安田 守・沢田佳久(2009)「オトシブミハンドブック」80p. 文一総合出版,東京./このハンドブックシリーズはユニークな企画であるが,とりわけのオトシブミのハンドブックは最高傑作だと思う.ハンドブックとはいえ,読者は「名前を知ること」を目的に購入するはずである.従って,面積の限られた紙面に小さな生態写真を並べては,名前もわかりにくいし,傑作写真も台無しである.このオトシブミハンドブックでは,標本写真と大きく拡大された生体写真により,オトシブミ各種の特徴が実によくわかる.揺籃もしっかり図示されている.これからの図鑑作りの見本のような本だ.