(水生昆虫)

三田村 敏正・平澤 桂・吉井 重幸 (著), 北野 忠 (監修)(2017)「タガメ・ミズムシ・アメンボ ハンドブック」.文一総合出版./掲載種が多い.小型種の同定は,検索図説と合わせて見ると理解しやすいと思う.水生昆虫①と②の両方を持っていれば,水生甲虫・…

(水生甲虫)

三田村 敏正・平澤 桂・吉井 重幸 (著), 北野 忠 (監修)(2017)「ゲンゴロウ・ガムシ・ミズスマシハンドブック」.文一総合出版./幼虫の写真が充実していて感激した.初めて幼虫が紹介される種が結構ある.すばらしい.

(ブユ)

Crosskey, R. W. (1990) The natural history of blackflies. Wiley, Chichester. ブユの教科書を入手した.難しい単語は少ないのだが,意外と読みにくい.たぶん格調高いイギリス語で書かれているのだろう. 一番知りたかったのは,繭の作り方と蛹化の方法…

中島 淳・内山りゅう(2017)「日本のドジョウ 形態・生態・文化と図鑑」.山と渓谷社,東京. 写真が美しいオールカラーの図鑑.専門家でないと理解が難しかった,日本のドジョウの多様性を知ることができる一冊.野外で出会ったドジョウの名前を調べるのが…

(昆虫化石)

森 勇一(2016)「続ムシの考古学」. 雄山閣,東京./「ムシの考古学」の続編が出版された.前作(森,2012)は好評だったそうで,続編が出ることになったそうだ.全国の遺跡の昆虫を見てきただけあって,話題が豊富です. 大雪.道路の除雪がないので,脇…

中島 淳(2015)「湿地帯中毒 身近な魚の自然史研究」.東海大学出版会,秦野. まさにフィールドの生物学というシリーズにふさわしい一冊である.彼の学位論文のテーマであるカマツカの自然史,スジシマドジョウの分類学的研究,そして湿地にすむ生き物に対…

相場博明(2015)「塩原木の葉石ガイドブック 実習・同定の手引きと植物・昆虫化石図鑑」.丸善プラネット./更新世の化石産地として有名な塩原層群の化石図鑑.植物がメインだが,昆虫などの写真も豊富に掲載されている.昆虫化石については形態の記載もあ…

(タマムシ)

大桃定洋・福富宏和(2013)月刊むし昆虫大図鑑シリーズ7「日本産タマムシ大図鑑」.むし社./大望のタマムシ図鑑が出た.図版は219種が掲載されている.小型種も拡大され特徴を書き込んだ標本写真は,チビタマムシやナガタマムシなど今まで同定できそうに…

(オサムシ)

曽田貞滋編著(2013)環境Eco選書8「新オサムシ学-生態から進化まで」.北隆館./最近10年間のオサムシ研究の進展がよくわかる本.

盛口 満(2013)「雨の日は森へ-照葉樹林の奇怪な生き物」八坂書房./ゲッチョ先生の新刊を楽しく読んだ.冬虫夏草っていつか調べてみたいのだが,手を出したことはない.この本を読んでやっぱり探してみたくなった.本に登場する「妖怪 石めくり」は思わず…

丸山宗利・小松 貴・工藤誠也・島田 拓・木野村恭一(2013)「アリの巣の生きもの図鑑」.東海大学出版会,秦野. 何年前だったか昆虫学会で,おそらく最初の好蟻性昆虫の小集会に参加した.確か東京農大が会場だったと記憶している.ここで,著者の丸山さん…

前野ウルド浩太郎(2012)フィールドの生物学9「孤独なバッタが群れるとき」.東海大学出版会./フィールドの話しは少しだけで,屋内でのサバクトビバッタの飼育実験によって相変化のカラクリを解き明かしていく内容だが,実に面白い.著者の虫に対する思い…

丸山宗利(2012)フィールドの生物学8「アリの巣をめぐる冒険 未踏の調査地は足下に」.東海大学出版会./話題の本をやっと入手した.丸山さんの仕事の一部は,「森と水辺の甲虫誌」(東海大学出版会)にてクサアリと共生するハネカクシの研究結果をわかり…

広渡俊哉 編(2011)環境Eco選書3「絵かき虫の生物学」北隆館./日本語で書かれたリーフマイナーの解説書で,類書はないとのこと.葉っぱの潜孔は前から興味があるのだが,同定できないので手を出していなかった.この本を読んでますます興味が湧いてきた.…

(昆虫化石)

森 勇一(2012)「ムシの考古学」237 p. 雄山閣,東京./主に遺跡から見つかった昆虫化石のさまざまなトピックを紹介している.個人的には土器に残されたワラジムシの圧痕はインパクトがあった.

(RDB)

改訂版の鳥取県レッドデータブック.PDFが公開されている. http://www.pref.tottori.lg.jp/192848.htm

丸山宗利(2011)「ツノゼミ ありえない虫」幻冬舎,東京./ウワサ通りの楽しい図鑑.印刷技術がすごい.ファーブルでみたら,やっと印刷であることがわかった!地元のツノゼミを全種集めてみたくなった.

環境省生物多様性センター(2010)「日本の生物多様性」./日本の生物多様性に関するカラーアトラス.

台湾金花虫科図誌The Chrysomalidae of Taiwanの2巻が出版された。幼虫や蛹を含めた標本写真が美しい図鑑だ。この図鑑を作るにあたってヒラタドロムシの研究で有名なC.-F. Leeさんがハムシの分類論文を次々と書いている。

(アリ)

「アリハンドブック」寺山 守 解説/久保田 敏 写真/文一総合出版 入手したので,手元の乾燥標本を同定してみた.私のような虫屋だがアリ初心者にとっては,標本がどのグループなのかを調べるには便利だと思った.これで目星を付けてアリの全種図鑑で近縁種…

S.A. Elias 2009 Advances in Quaternary Entomology 未入手.Quaternary Insects and their Environmentの増補改訂版のような本だそうだ.日本の研究を紹介した章も加わっている.第四紀の昆虫化石についての唯一のまとまったテキストなので,興味がある人…

財団法人日本生態系協会(2009)「にほんのいきもの暦」KTC中央出版. すてきな本が届いた.暦の二十四節気にあわせて身近な動植物をカラー写真で紹介した本.ぜひ手にとってほしい. 私もこの本みたいに身の回りの生きものや自然の暦を写真で記録したいとい…

(図鑑)

安田 守・沢田佳久(2009)「オトシブミハンドブック」80p. 文一総合出版,東京./このハンドブックシリーズはユニークな企画であるが,とりわけのオトシブミのハンドブックは最高傑作だと思う.ハンドブックとはいえ,読者は「名前を知ること」を目的に購…

話題の本を著者より謹呈していただいた。手作り感たっぷりのすばらしい図鑑だ。ここまで写真を揃えるのは大変だったと思う。 生体写真が中心で、図鑑というよりはガイドブックに近い本である。標本写真と近縁種との区別点がもっと詳しく書いてあれば、同定用…

(図鑑・甲殻類)

山崎浩二(2008)「淡水産エビ・カニ ハンドブック」65p. 文一総合出版./ヌマエビ類などの生時の色彩がよくわかる。液浸標本の同定では、「かごしま自然ガイド 淡水産のエビとカニ」(西日本新聞社)が有用。

(図鑑)

「中国・四国のトンボ図鑑」いかだ社.

(水生昆虫)

福岡県(2008)「川の生き物観察ガイドブック」68p. 福岡県環境部環境保全課./オールカラー。福岡県の河川生物(水生昆虫とベントス)の目録つき。

(水生半翅類)

Andersen, N. M. and Weir, T. A. (2004) Australian Water Bugs (Hemiptera-Heteroptera, Gerromorpha and Nepomorpha) Their Biology and Identification. 344p. Apollo Books, Stenstrup./すばらしいテキスト。

(ハムシ)

Jolivet, P. and K. K. Verma (2002) Biology of Leaf Beetles. 332p. Intercept, Andover./論文集ではなく,ハムシの教科書.

(ハムシ)

李奇峰ほか著,台灣産金花蟲科図誌.オールカラーの台湾産ハムシの図鑑(ハンドブック).標本写真が美しく,卵 ,幼虫,蛹の写真も多くの種で紹介されている.中国語だが,学名もあるので,有用.100種を掲載. http://sishou.artspacemedia.com/leafbeetle…