博物館に収められている昆虫標本のコレクションにはいろいろある。特定の分類群のほぼ完全なコレクションは当然、非常に価値がある。その一方、特定の地域の虫をなんでも採っているコレクションも同じぐらいの価値がある。マイナーな分類群の研究を始める際、後者のようなコレクションは大変ありがたい。私も研究用として特定の分類群を集める一方、地域の昆虫相が把握できるようなコレクションの構築を目指したいと考えている。もちろん、とても一人でできるような仕事ではないのだが。