私がヒラタドロムシにはまっていた頃、Macroeubria属のホンシュウチビマルヒゲナガハナノミが湿地性であることを解明した。神奈川県でチビマルヒゲナガハナノミが仙石原で記録されていることに疑問をもち、平野さんにホンシュウではないか？とお知らせしたところ、すぐに回答があり、標本を確認したらホンシュウでしたとのことだった。あまりの早さにとても驚いたのを覚えている。
チビマルヒゲナガハナノミはNakaneが記載した種で、そのパライプにホンシュウが混じっていたほどソックリである。
その後、平野さんご自身で訂正記事を書かれている。＊
平野さんには標本同定をお願いしたことがあり、その中の標本をヒラタムシ図説に使っていただいた。多少はお役に立てて良かったと思っている。
＊平野幸彦(2007)仙石原のチビマルヒゲナガハナノミはホンシュウチビマルヒゲナガハナノミ.神奈川虫報，(158): 72.
